ようこそ いらっしゃいました シリンダーエンジンスワップのコーナーです。
ローコストで過激なチューンが、何かの参考になれば幸いです。 ***************************************************************** アドレスV100に KX80シリンダーを 載せよう
 

まず最初にスペックの確認です

アドレスV100は 52.5φ×ストローク46.0mm (26.25×26.25×3.14×46.0=99.528cc) KX80は 47.0φ×ストローク45.8mm (23.5×23.5×3.14×45.8=79.42cc) 出来上る V100エンジンは 47.0φ×ストローク46.0mm (23.5×23.5×3.14×46.0=79.766cc)です。 前代未聞のボアダウンですが 格安のKX80で水冷の中古車を入手します KX80よりV100は0.2mm ストロークアップです。 使用するKX80は、ヘッドの上から通しで、4本ボルト固定タイプのシリンダー 昔のタイプは、V100にボルトオンです。 KX80からは シリンダー ヘッド ピストン キャブレター ラジエター もしかしてCDIとコイル フライホイール マフラー 色々使用しますので 安いものです。 使用するシリンダースリーブは、肉厚でかなりボアアップ出来そうです KX100が有るぐらいだから、V100のピストンで、最終的にはボアアップで さらなるパワーアップが期待できます、 でもこのシリンダーメッキかな???? シリンダーの加工は 9φの鉄工ドリルで 4本のボルト穴を ベース側から シリンダーの半分ぐらいの深さまで広げました、 吸気ポートが迫っていて、穴が開きそうでしたが大丈夫でした。 電ドル 等 大工道具は、購入して下さい。 4本のボルトの間隔は V100が 59.5mm KX80が60.0mm スケールでの実測値です、 水冷ヘッドも 4ヶの穴を 9φで 広げました。 シリンダーのベース側は当るところをサンダーで軽く加工 すっぽり はまりました、 簡単です。

ここで、当然ながら問題発生

ポートの大きさが、ちがいクランク室圧縮しません。 いろいろ試しましたが、最終的にはV100の腰を吸気の段差が無くなるまで削りました、 するとフライホイール側に穴が開き、そこをデブコンAで成形し直しました。 写真があります。 ガスケットの代りに1.6mmの鉄板をデブコンAで接着してシリンダーが気密状態で 載るようになりました。 V100の点火系ノーマルで、KX80チャンバーエキパイ改造で 駆動ベルトを外して空ぶかしすると、最高の吹き上がりです、 しびれるサウンドで、ぞくぞくしてきます、排ガスの臭いまでKXです。

紙に 鉛筆で擦り型取り 写真をご覧下さい

 
    こんな道具で貧乏チューンの開始です ( 鉛筆 はさみ ポンチ カッター 定規 )
      結局はガスケットは使わず液体ガスケットで組みました、
    9月現在、私の場合、液ガスは建築用のシリコン系コーキング材グレーです(大量でしかも安い)。
      左がV100、右がKX80です   80ccの方が吸気ポートが大きいので 
    写真をご覧下さい こんなプレートです。 
      (写真は 最初の4.5mmの鉄板ですが、下死点位置を合わせるには 1.6mm厚がいい)
      実際、2.3mm厚で 液ガスで組みますと、下死点位置が よろしいようです、
    となると、ガスケットは不要です、液ガスで クランク圧縮は大丈夫でした。

 
    鉄板を挟み込み、漏れなく組めました、
    鉄板のくり抜きは、切るのは大変ですが、最終的に1.6mmの鉄板なので、何とかなるでしょう。
      
    次にピストンですが、V100の小端部は、12φ KX80は14φです、
      ボアUPして、V100ピストンをそのまま使えば、この様な問題は発生しませんが、
      元のモトクロッサーにも戻したいので、
      とりあえず 14φの肉厚1.0mmのパイプを使用して12φを14φにしました。
      製作した2ヶのスリーブキャップを、V100のピストンピンの両端に、
      これでV100コンロッドに組めます。

   12φピストンピンの両端に、取外し式の14φのキャップを付けた格好です。
     14φから12φの強度の心配もありますが、
     それより、1mm厚のスリーブキャップが割れないか心配ではあります、
      写真をご覧下さい。 

 
     KX80ピストンが、V100のコンロッドに付きました、ピストンリングも難なく挿入、
       ここでストロークの確認調整をします。
       実際写真の様に、0.5mm×2枚ガスケットと、中間に4.5mmの鉄板では
       上死点が3mmぐらい低すぎて、結果ポートが高くなり、
       圧縮も下がり、回ってもスカスカでした。
       V100のノーマル点火系、ノーマルキャブ
       そしてKX80シリンダーのキャブホルダーを塞ぎ始動を確認しました。
       それでも34φのエキパイから凄い排気圧力、ポンポンと勢い良く吹出します、
       このブローダウンなら期待できそうです。
       さすがにT型ポートのレースエンジンです、それではKX80の排気ポートをご覧下さい。


 
    カワサキもT型ポートです、ポートの弦長が広くてかっこいいでしょ、
      掃気が排気の下に潜り込んでるところが、タマリマセン、
      スクーターに、このシリンダーです。

    購入した格安のKX80、シリンダーは、マダマダ使えそうです、
      とりあえずポートは無加工で組みます。
      排気が右方向に向いているので、V100のハンガーに
      エキパイが微妙に緩衝します、KX80のエキパイは
      スプリングで付いていますが、この部分のエキパイ加工が必要ですが
      その前に、スワップした
      V100とKX80のシリンダーをご覧下さい。

 
    左V100  右KX80  です    シリンダーベース側から見ています。
      KX80の掃気は、なんとシリンダー壁に仕組まれている為
      この面はかえって挟み込む鉄板で、塞いでしまっても良さそうですが
      リードバルブ方向からシリンダーの穴を見ると、全部は塞がない方が良さそうですが、
      最終的には塞ぐような格好になりました。
    それではここで、KX80のシリンダーとヘッドが載ったV100エンジン全体的にご覧下さい。

 
    KX80のシリンダーが載った、V100エンジンです。
      このままですと、ツインキャブなので、
      とりあえず、KXのキャブホルダーの穴を38φのパイプにフタを溶接して、それを差込み塞ぎます、
      ノーマルの、インマニを取付けて、オイルポンプを付けて、エンジン始動を確認します、
      2回目からはキック1発で、始動します、アイドリングは調子が良さそうですが、
      明らかに、クランク圧縮不足で、全開でも引張り込みが弱く吹けません。

  それではこれからは、ノーマルのケースリードをクランクぎりぎりで塞いで、
     インマニとエキパイの製作です。
     ノーマルのインマニをリードバルブ部分内部でデブコン併用で鉄板で塞ぎ、
     オイルはノーマルで供給出来るようにしました、3本のOILラインの1本は、
     インマニへニップル付けてつなぎました。
     それではKX80のインマニの製作に入りますが、
     SUS P-38φ×1.5tのエルボを組合わせて 
     鉄板でフランジを作り
     KX80のキャブホルダーを、取付けましたが 
     現在、スペースの問題で、こんな感じです。

 
     最終的には、メットインに穴を開け、メットイン内部中央に、キャブが居座りました。
     パワーが出たら、写真で紹介いたします。

  エキパイの方は KX80のスプリングを反対側に取付けて
     緩衝するので屈折させましたSUS304 Pー34φ×1.5tのステンレスパイプです、
     排気をいきなり曲げるのは抵抗がありましたが、現在の処、仕方有りません、
     KX80の差込部分を利用しています、
     差込部分は、ゴムのようなガスケットが2リング付いてますが、
     簡単に取外せるのでハズしてからアルゴン溶接で接続しました。
     オークションで手に入れたKX80ノーマルチャンバーの取付け口を利用して、
     チャンバータイプと、34φスライド管タイプのエキパイを作りました。 
     エキパイにテーパーが付けられないので、とりあえず写真のようにしました、
     34φのエキパイに38φの2mm厚パイプが
     しっくり 差込めます 排気漏れもありません、
     長さを変化させて、 同調ポイントも簡単に変えられます。
     スポーツマフラーで、トルクが無くなって困っている方 いらっしゃいませんか???
     エキパイを長くすると、低速トルクが出ますよ。 ( 改造は自己責任でお願いいたします )
     根本的に低速トルク無くて困っていたら、
     点火時期を早めると低速トルクが出ます、高回転では逆に遅角しないと、伸びませんが、
     直キャブでも、スロットル開度が少なくて済むので、静かになります。
     V100のフライホイールを6mm厚鉄板に3ヶ穴を開けた簡単な自作工具で、
     取外して、コイルの長穴加工では限界があるので、合せのキー溝をアルゴン溶接で埋めて、
     10度ぐらい進めたところに肉盛り溶接して、点火時期を進めました。

  これで始動を確認しますが、キック1発で最高です、
     バッテリーを換えると、セルでも始動しました。
     
     ラジエターはKX80からハズします。
     水冷ポンプは、KN企画さんから、1万円を切る価格で、入手しました、
     流行の輸入品です。
     調子よく、動いています、ありがとうございました。
     
  後はレーシングエンジンの点火系の、移植です。
     V100ノーマルCDIとKX80のCDIの違いを探るべく
        電気系の知識が無いので、フライホイールからそっくり
        再利用しました。
        V100のフライホイールに逆さまにKX80のフライホイールを6mmボルトで付けて
        空冷ファーンの穴利用、KX80のフライホイールはその位置で穴開け、止めます。
        外側からコイルを、固定します、これで
        回転方向が合うので、KX80の純正の点火タイミングを再現出来ますが、
        フライホイールがノーマルと重なり、
        重くなってしまうのですが。

     逆さまに、KX80フライホイールを付けて、外側からコイルを固定して
       KX80のCDIで始動すると、何となく調子良さそにまわりますが、
       なかなか逆さフライホイールの芯が出ず、さらに回すと重いせいで回転がなかなか落ちず、
       慣性力が強すぎて現実的にダメでした。
       ヘッドライトや水冷ポンプ、始動はセルモータまで回せる発電能力は、確保したいので。
       出来れば、V100のフライホイールで、KX80の点火時期を、再現できませんか ?
       磁石が4ヶ所入ってるフライホイール自体は同じなのですが。

  製作中記パワーチェック
     8月現在、ラジエターを仮固定して、電動ポンプで冷しながら
        空ぶかしは、いい感じです。
     KX80のノーマルチャンバーですと、ビンビン吹けますが、
        トルクが出ませんし、
        うるさすぎます。
     チューンのエキパイ加工マフラーですと、低速トルクが多少出ますが
        中速から弱いです。        
     
 

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  腰に穴が開いた写真と、改良インマニの写真、
  消音対策で50cc の純正マフラー取り付け、50ccとV100全体比較
  4枚の写真をご覧下さい。 
写真4枚
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 7月26日腰下を割りました
    目的 
       @ V100のクランクにまな板を付けて1次圧縮のUP
       A ノーマルのクランク室吸気口を鉄板とデブコンで塞ぐ
   日曜日急いで組上げたので、すべての写真はありませんが
     5枚の写真をご覧下さい。
まな板写真5枚
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